訪問歯科

訪問歯科とは?

訪問歯科とは、歯科医師や歯科衛生士が患者の自宅もしくは施設に訪問し、歯科治療や口腔ケアといった歯科診療を提供するサービスです。
訪問歯科には2種類あり、突発的な訪問治療を「往診」、定期的な訪問治療を「在宅診療」といいます。往診も在宅診療も「訪問歯科」という一つのくくりで呼ばれています。

1 Characteristics 訪問歯科の特徴

【どんな人が受けられるの?】
誰でも訪問歯科診療を受けられるというわけではありません。訪問での歯科診療を受けられるのは「通院が難しい方」に限られています。

具体的には・・・
・介護認定を受けている高齢者
・介護老人保健施設や介護老人福祉施設に入所している高齢者
・障がいがあり身体が不自由な方
・歯科、口腔外科の標榜がない病院に入院している方

上記のように、自力での通院が難しい方が訪問歯科診療の対象となります。

2 Job description 訪問歯科の業務内容

一般の歯科医院で行われる診療内容(虫歯治療や歯石除去、口腔ケアといった予防ケア)とほぼ変わりはありませんが、訪問歯科に使われる機材で対応できる範囲内での診療となります。
訪問歯科の患者で一番多い年齢層は高齢者です。高齢者で特に多いのが「食べる事が困難になっている」という訴えです。“入れ歯を壊してしまった” “入れ歯が痛い”といった悩みが非常に多く、歯周病の治療や入れ歯の作製・修理、口腔ケア、口腔機能のリハビリというのが、訪問歯科ではメインとなってきます。

3 About recruitment 訪問歯科の求人について

【訪問歯科の求人はどのくらいある?】
訪問歯科に携わる歯科衛生士の求人は、平成30年7月時点で約3,152件ほどあります。訪問歯科に特化した診療所は少ないため、外来と訪問の兼務という求人が多数を占めています。
まれにではありますが、訪問を専門とする歯科衛生士を募集している医院もあります。訪問歯科をメインに行いたい場合は、訪問診療に力を入れている診療所を中心に転職活動を行ってみてはいかがでしょうか。

【訪問歯科衛生士のメリット・デメリット】
<メリット>
・歯科衛生士が主体となって活躍できる
訪問歯科では、歯科衛生士が単独で訪問し口腔ケアを行うことが出来ます。

・患者やそのご家族と親密な関係性を築く事ができる
コミュニケーションを取るのが難しい患者も多いのでケアは大変です。しかしその分、患者と向き合う時間が長いので、患者やそのご家族との信頼関係を築く事ができ、それが大きなやりがいへと繋がります。
・扱う機器が少ないので、ブランクを気にせず働く事ができる
外来での業務と比べ、訪問歯科で使用する機材は限られています。「ブランク期間が長くてイチから覚えなおすのに大変」といった事で苦しむ事は少ないといえます。

<デメリット>
・高いコミュニケーション能力が求められる
訪問歯科では、歯科医師や患者はもちろん、ケアマネージャーなど他職種の方との連携が大切になりますので、「伝える力」「読み解く力」というのも必要になってきます。

・時には手に負えない患者に出会う場合もある
認知症の患者の場合、噛み付かれたり、暴力を振るわれたりと危険な場面に遭遇してしまう事もあります。

【訪問歯科を扱う診療所はどのくらいあるの? 将来性は?】
そもそも訪問歯科を行っている診療所はどのくらいあるのでしょうか?
日本医師会の調査によると、訪問歯科を行っている診療所は平成27年5月時点で12,693施設あるそうです。この数値は日本全国にある歯科診療所のたった9%。そしてそのほとんどが東京や大阪、名古屋といった大都市圏に集中しており、地方での訪問歯科の浸透はまだまだこれからというのが現状のようです。
しかし、超高齢化社会と叫ばれる現在の日本において、訪問歯科の必要性は非常に高く、将来性はかなりあると言えます。要介護者や入院患者への訪問歯科の需要はあるものの、供給が伴っていないという状態ですので、今後訪問歯科を行う診療所は確実に増えていくものと思われます。


【応募条件は?】
求人の応募条件については、訪問歯科の経験を必須とする求人は少なく、ほとんどの診療所では「訪問診療未経験可」としています。これから訪問歯科に挑戦してみたいという方や訪問歯科に少しでも興味があるという方はぜひ、訪問歯科分野にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。